カブにドラレコを付けたいので、電源を取り出そうと思います。
取り出す位置はハンドル周りとリアボックス内部の2か所です。今回はそれに先立ってキーON連動の電源を取り出すための配線加工をしていきます。
電源はサービスチェックカプラから取り出します。圧着が苦手なんで、できるだけ自分で圧着しない方法を探してみました。
圧着が苦手
他の方のやり方を見ていると、防水カプラーと端子を買ってきて圧着してらっしゃいます。でも私、圧着がすごく苦手でして圧着部分が折れたり、圧着したつもりが引っこ抜けたりして、結構な確率で端子をダメにしてしまうんですよ。
そうなってしまうと端子だけ通販で調達するか、あるいはダメになることを見越して多めに買っておくことになるんです。しかし前者は荷物の到着まで作業がストップしてしまうし、後者は余ったら使いもしないものを買うことになってしまいます。
ギボシ端子ならホームセンターでも売ってますから失敗しても痛くないんですけどね。防水カプラーの端子のみで手に入る店が身近に無いんですよね。(カプラーとセットならあるんですけど、今度はカプラー単体が余ってしまうし…)
ハーネスキット発見
そんなことを考えつつ、2りんかんをウロウロしていると…
あった!ありました!
PCXやフォルツァ、フェイズのサービスチェックカプラーから電源を取り出すのに使うもののようです。
この時私は「同じホンダだしそのまま使えるだろう」と安易に考えて購入しました。※実際は多少の加工が必要でした。
ハーネスキットの中身はこんな感じ。キーONで導通の12V線とアース線を分岐できます。ギボシ端子もオスメス一組ずつ付属します。
ハーネスキット加工
それで加工の内容なんですが、カプラーに刺さっている端子を入れ替える必要があります。同じホンダではありますがカプラーに来ている配線の場所が違った訳なんです。
上の写真は入れ替えた後です。製品はこの写真でいうところの左上に緑/黒、左下に緑が刺さっています。端子の抜け止めを起こして入れ替えなきゃなりません。
図解すると、カプラーをこう見たときに
このような手順で端子を抜きます。爪の引っ掛かりがきちんと外れれば、スルッと端子が抜けてきます。精密ドライバーは5~6本セットになっている百均のもので十分です。抜けたら緑/黒と緑を入れ替えます。
矢印で指しているところが抜け止めの爪です。これを写真でいうと上に向かって起こします。
参考までに端子の写真も載せておきますね。
もう一方も端子を入れ替えておきます。下の写真も端子を入れ替えたあとです。カプラーをこの向きで見たとき、
こちらも抜けたら緑/黒と緑を入れ替えます。
矢印で指しているところが抜け止めの爪です。これを写真でいうと上に向かって起こします。
こちらも参考までに端子の写真も載せておきます。
これで取り付け準備完了です。
電源取り出し作業開始
これでやっと作業に入れます。車体に取り付けることは簡単です。
サービスチェックカプラーにアクセスするためにバッテリーカバーを外します。
ここのネジを外してカバーを取ります。このカバーを外すのはそんなに難しくありません。上側からゆっくり引き外していくだけです。
サイドカバーとは真逆で付けるときの方が大変です。
関連記事:2018年新型カブ、サイドカバーの開け方
この赤いカプラーがサービスチェックカプラーです。ここから電気をお借りします。
丸で囲った爪を起こしながら、キャップを外します。
キャップが取れたら先ほどのハーネスを割り込ませるだけです。
これで電源の取り出しの準備は完了です。
あとは赤線・黒線にお好みの電装を接続すればいい訳です。
続きはまた次の記事で。
電源取り出しシリーズ
- カブ110、電源取り出し(準備編) ←この記事
- カブ110、電源取り出し(ボックス編)
- カブ110、電源取り出し(フロント編)