静岡遠征 ヤマハコミュニケーションプラザ
1月12日~13日にかけて、静岡へ出かけていました。
静岡県は磐田市にヤマハ、浜松市にスズキの本社がありまして、それぞれに企業の歴史や概要・製品を紹介しているミュージアムがあります。
ここで一丁両方のミュージアムを見学しちゃおうと思い立ったのです。
今回は1日目に行ったヤマハ コミュニケ―ションプラザの様子をレポートします。
ヤマハ コミュニケーションプラザとは
ヤマハ コミュニケーションプラザのHPによると
モーターサイクルや電動バイク、電動アシスト自転車をはじめ、ボート、船外機などのマリン製品、発電機、四輪バギー、プール、産業用ロボット…とジャンルを広げ、「世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供する」ことを目的に人々の夢を知恵と情熱で実現し、つねに「次の感動」を期待される企業をめざすヤマハ発動機グループ。
コミュニケーションプラザは、その過去、現在、そして未来を解き明かすスペース。「コミュニケーション」をキーワードに、ヤマハ発動機の製品を愛するお客さまをはじめ、お取引先の方々、ヤマハ発動機グループの社員と情報交換、交流することで、ともにスキルを高め合うことをコンセプトにしています。
コミュニケーションプラザには、世界で使われているさまざまな分野の製品やエポックメイキングな歴史製品の数々、そしてヤマハ発動機の最新技術や活動、情報が集約されています。
だそうです。
実際に行ってみた印象としては、日本・海外問わず現在生産している製品、企業の歴史と過去の製品、レース活動の歴史をそれぞれ実際の車両・製品を展示しつつ紹介していた感じでした。
二輪車だけでなく、トヨタに供給していたエンジン、スノーモービル、発電機、電動アシスト自転車などのヤマハ発動機が過去・現在生産した製品がたくさん展示されていました。
あ、因みに入場は無料・撮影も自由です。
言葉で説明しても仕方ないので撮ってきた写真でどんどん紹介していきますか。
コミュニケーションプラザの写真
プラザ周辺
こちらがヤマハ コミュニケ―ションプラザです。
筒状の建物の窓の部分にはカフェが入っています。展示をゆ~っくり見て回っていたら営業時間が終わってしまってしまいましたので私は行けませんでした。
プラザの左隣にはヤマハ発動機新館。
駐車場の道を挟んだ反対側には、ヤマハ発動機本社工場。
周りを見回すとYAMAHAの文字が入った建物がまだまだあります。
このスタジアムはヤマハスタジアムです。ジュビロ磐田の本拠地ですね。
本当にこの一帯がヤマハ発動機ワールドになっているのです。でっかい会社って凄いものですね。
プラザ内部1階
さて、中に入ってみましょう。
中に入るとクルクル回る台に載ったNIKENがお出迎えです。
その奥にはLEXUS LFA V10エンジンですって。
その隣にはトヨタ 2000GT
どちらもエンジンにヤマハ発動機の技術が使われています。ヤマハはず~っと昔から四輪の事業展開を狙っているのですけど中々実現するのは大変なのでしょう。つい1か月前にも四輪事業参入凍結のニュースが出ましたしねぇ。
基本的にはお触りNGですが、一部の車両は跨ることができます。
跨るとサスが沈み込むように固定されているので臨場感があります。
自動遠心クラッチの車両。
アジア圏ではホンダのWaveと競っているのでしょう。
企画展示は「細部に宿る技術」についての展示もありました。
写真はボルトです。美しいですね。
強度もきちんと考えられて作られているのでしょうし、ホイホイとホームセンターに売っているようなボルトに替えてはいけないんだな~。と感じました。
二輪もたくさんあったのですけど、それよりも産業機械っていうのでしょうか、こういった機械の方が好きなんですよね。
また、ヤマハ発動機の企業としての深さも分かってくるので面白いのです。
あ、XSRはかっこいいと思いました。
無人ヘリ。農薬を撒いている姿を時々見ます。
ゴルフカート
スノーモービル
電動アシスト自転車のYPJシリーズ
欲しいなぁ。
月面探査車みたい!
バギー
深海探査船のレプリカ
発電機
バイクそのものよりもエンジン単体や
カットモデルの方が面白い。
クルーザー
ヤマハはFRPの加工にも長けているそうです。だからクルーザーも作れるんですね。
このFRP技術を使ってプールまで作っています。
船外機
水の浄化装置の模型
産業ロボット
これは自動で電動アシスト自転車のメーターをつくる機械です。
こんなのもあります。
カジキ釣りゲーム
気分は松方弘樹!?
ボートのシュミレーター
これムズイですよ。
プラザ2階
つづいて2階です。ここは主にヤマハ発動機の歴史を紹介しています。
展示してある製品も過去製品です。
2階に上がると木製の2翅プロペラが出迎えてくれます。
ヤマハ発動機の源流は現在のヤマハ(楽器のね)の前身、日本楽器製造株式会社にあります。
その時代に陸軍の航空機のプロペラの製造を行っていました。
他にも浜松周辺には中島飛行機(現SUBARU)、鈴木織機(現スズキ)など軍需工場が集中していたため、戦争末期には空襲・艦砲射撃を受けています。
今でも時々不発弾が見つかるのはこのためです。
で、展示は終戦後のお話から始まります。
解説を読みたい方は自分で行きましょう。
こちらがヤマハ発動機が初めて発売したYA-1
そのYA-1をレース仕様にした車両
浅間火山レースでは1~3位を独占したとのこと。
2000GTのエンジン
クラウンのエンジンをヤマハがチューンアップしたものだそう。
スノーモービル
歴代のレースマシン
これカッコいい
昔のバイクには詳しくないので展示車両にどんなエピソードがあるのかよく分からんのですw
ボート達
除雪機
ヤマハの除雪機を使っている人も時々見ます。
ヤマハはF1のエンジンも手掛けていたようです。
2階の企画展示はレストアについてでした。
何台も何台も車両を集めて、残っている資料を探し出し、足りない部品は作り…
そうやって1台を復元していくということです。
更に素晴らしいことがこれ「動態保存」なんですよ。
カタチだけでなく、ちゃんと走るようにレストアして、その状態をキープし続けていくのです。
どんな機械も動いてナンボなんですよね。
ヤマハは継続的にレストアをしており、これまでに数百台のレストアを完了しているのだそう。頭が下がります。
その取り組みの賜物がこのフロアの展示品なわけですね。
この企画展示には本当に感動しました。
プラザ3階
プラザ3階には「プラザカフェ」というカフェが営業しています。
16時で閉まってしまうので注意です。
おわりに
ここ、本当にいい所ですよ~。
2時間くらい居ましたもん。バイク好きだけでなく、企業史好き、機械好きにもおすすめです。
そうでない人でも、ヤマハ渾身の広告施設にもなっていますからバイクが欲しくなるかもしれませんよ~。
こっちの世界に引き込むこともできるかもしれません。
1階にはヤマハのピアノが置いてあり、プログラムでひとりでに動いていました。
ちょっと不思議。
2日目スズキ歴史館の様子はこちら↓
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