そろそろ新型カブ110が出る ホイール考察

あちこちで噂されていますが、そろそろ新型のスーパーカブ110が発表されそうです。

2021年10月の125ccバイクのABS/CBSの義務化の期限はすでに超えているので出さんとまずそう。

期限を超えているので今販売しているのは在庫ってことなのでしょうか?

 

もうタイでは新しい排ガス規制のEURO5に適合したエンジンの新型が発売されておりますので、日本のスーパーカブもそのエンジンを使用したものになるでしょう。

オイルエレメントの追加など、こまごました変更をして日本導入になるのかな?

 

 

注目のブレーキシステム

で、やはり注目されるのはブレーキ関係がどうなるのか。ってことになります。

多くの方が予想されていますが、わたしもCBS(コンビブレーキ)はカブには採用されないのではないかな?と思います。

と言うのも、フロント右手リア右足、という構造上それらをワイヤーなどで機械的に連動させる仕組みにするのは大変そう。

スクーターは両方のブレーキがハンドルにあるのでCBSにしやすいんですがね。

 

となるとABSということになります。

つまりそれはディスクブレーキとセットということ!

カブがディスクブレーキなるということ!

 

基本的にバイクのドラムブレーキにABSは付けられません。

数十年多くのカブ乗りを悩ませてきたブレーキの効きやコントロール問題が解決されます。

 

もう韓国ではカブにディスクブレーキが採用されていますし、東南アジア系ではWAVE系がディスクです。

つまり適合する部品はすでにあるってこと。

これらにABSセンサーなどを追加することになるでしょう。

韓国 カブ

韓国のカブ。

キャストホイール、チューブレスタイヤ、ディスクブレーキ、ギアポジションインジケータ、フロントキャリア標準、キーシャッター、と豪華装備。

分割レッグも整備が楽そう。

 

キャストかスポークか

ブレーキがディスクになるのはわかったとして、あとはホイールがキャストかスポークか、という問題ですがこれに関してはどっちの線もあるように思えます。

大手のバイク系記事では「新型カブはキャストホイール採用!」というのは見受けられますが、あれは見出しのインパクトや話題のためっていうのもあります。

ちょっと冷静になって両ホイールのメリットを考えてみました。

キャストのいいところ

・チューブレスタイヤを採用できる

これに尽きると思います。これは多くの趣味カブ乗りにとって大きなメリットになるでしょう。パンク修理が容易になります。

 

・少し軽い

以前スポークからキャストへ交換したことがあるのですが、数百グラム軽量化できました。

 

・加減速のダイレクト感が強い

スポークのたわみが無いのでカッチリ感が強くなります。コーナーとかでもたわみを感じにくくなるのかな?

乗り心地も悪化しますが、サスペンションでバランスを取ることもできます。

 

・韓国仕様をほぼそのまま持ってこれる

これはホンダにとってのいいことろです。

 

スポークのいいところ

・乗り心地がいい

ダイレクト感が無い代わりに、衝撃もダイレクトに来ません。

 

・コストは安い

部品としての価格はこっちの方が安いです。

 

・WAVE125のをそのまま持ってこれる?

東南アジアにはカブ系でスポークディスクの車種もあります。それにABSを追加してカブに付けられるかもしれません。

 

 

結論

つまり多くのメリットがあるキャストホイールになる!

 

と言いたいところですが、これって趣味カブ乗りの意見なんですよね。

いいところしか書いていませんがキャストホイールには日本で販売する面で致命的な部分があります。

 

それは、

 

冬用タイヤがチューブ仕様しかない。

 

ということです。

元々ビジネスバイクとして販売されているカブ。かなり趣味目的が多くなったものの未だビジネス用途の購入者も居ます。

現状のユーザー比率がどうなっているのかわかりませんが、冬タイヤが履けなくなってビジネスバイクとしてのカブの選択をやめる人もいるでしょう。

「冬にカブに乗ってきた層はPROを買ってね」ってこともできますけどね。PROはMDがあるから冬タイヤを履ける仕様にしてくるでしょう。

 

 

タイヤメーカーがチューブレス冬タイヤを開発してくれるとも限りません。

 

 

これはホンダの判断になります。

今まで趣味カブを盛り上げてきて、高いカブも売れるようになりました。

そのままそちらへ振り切ってキャストホイールとするのか。

 

それともコストと今までの実用系ユーザーを大切にしてスポークを採用するのか。

 

ホンダとして「スーパーカブをこれからどうしていきたいのか」その姿勢が見えてくる重要なモデルチェンジになる。

という結論としてこの記事を終わりたいと思います。