【ネタバレ有】シン・エヴァンゲリオンの感想など

シン・エヴァンゲリオン観てきました。すでに3回も観に行ってしまったうえにパンフレットも買いました。すっかり制作陣の思惑にハマってしまっています。

そんなわけで3回観てきた感想やでも書いていこうかと思います。

バリバリのネタバレ有り記事なので未視聴の方は帰った方がよろしいかと。

 

できるだけ順を追って書きたいですが記憶している範囲ですのでバラバラになってしまっているかもしれません。

 

 

 

 

 

 

ではいきます。

感想

まず全体として。

おそらく庵野監督がつくる最後のエヴァンゲリオンとしてすごくきれいにまとまったいい映画でした。

9年待ったかいもあったというもの。感激もひとしおです。

 

 

では細かい部分の感想をば。

 

冒頭パリでのシーン。これは事前に公開されていたこともあり内容に関してはそんなに驚くこともありませんでいした。

それでも圧倒的な映像と音響の迫力。

強化された陽電子砲をヨイショ。

ガチョウ足行進は膝に悪い。

あの世界では現実世界よりもアイオワ級戦艦が量産されていた。

あとは街中の欧州車に混じって停まっているプリウス。

 

続いてオープニング。

どっかで見たことあるような導入だな?と思っていたらジブリでしたねw

スタジオジブリも制作に関わっているようなので納得です。

ここも公開初日の日本時間8日午前0時からYouTubeで公開され、今はアマプラで観ることができます。

アマプラで観られるようになるなら7日の深夜まで起きてなくてよかったやw

 

次は歩けなくなったシンジたちの前に現れるケンスケとジムニー。

『遅くなった』というセリフを聞いて「え?この声ってまさか?」と考える間もなく画面に大写しになる

『SUZUKI』と特徴ある縦型スリット。「ジムニーじゃん!」

 

で、第三村で目覚めるシンジの前に現れる成長した懐かしの面々。

この第三村での前半パート、久々に会っているけどほとんど昔の思い出話をしないところが『今を生きている』感があって非常に好きです。

 

あとはアスキストやLAS界隈を騒がせているケンケンとアスカについて。

ケンケンが全裸を見ても動じないのは14年間のうちにアスカがすっかりヒトらしい生活を捨ててあの小屋で過ごしていたのが原因かと。

水しか飲めない、寝ることもない。なんて身体になったらヒトを捨ててあんな半裸でウロウロしたくなっちゃうんではないでしょうか。

半裸でも多分風邪を引くこともないのでしょうね。生命の実強すぎw

 

レーションを無理やり食わせるシーンは今まで一人で背負ってきたものを吐き出す感じがよかったですね。いっそ3号機事件の時に殺してほしかった感じさえします。

 

で、なんでアスカがあの小屋に居ついているのかっていうと、ケンスケがシンジにそうしていたように良い感じの距離感を保ってくれるのが居心地がいいのではないかと。

これがエンディング後の居場所となるんですね。

 

いつの間にかスカーフを巻いているアスカ。

DSSチョーカーを隠してくれているようです。破でミサトが『アスカは優しいから』って言ってましたよね。

吐しゃ物の処理が面倒なだけかもしれませんがw

 

そういえばこの小屋にカブらしき緑のバイクが停まっていましたね。

ジムニーは簡易的にMTのまま電動化されているようですがカブはどうなんでしょ?

搭載スペース的にカブを電動化するのは骨が折れそうです。ヴィレなら代替ガソリンくらい精製できそうですが。

ジムニーとカブを選ぶとはケンケン、デキる男です。

漫画版ではケンスケとは絶交する形で別れましたが『友達だろ』と声をかけるシーンは印象的でした。

 

旧作『僕に優しくしてよ!』 今作『なんでこんな優しいんだよ…』

今作、色々過去作との対比があって面白いです。

 

ペンペン繁殖。寿命的に再登場はしませんでしたが世代をつないでいて安心。

 

加持さんが亡くなっていたのとJr.がいたのは衝撃でした。

ホント映像化されていない14年間のお話をやってほしいです。

 

6人目のアヤナミについて。

段々とヒトらしく感情を得ていくのですが初見で「この幸せは続かないんだろうな」と緊張しながら観ていました。

庵野上ヒトの形を保てなくなりLCL化。切ない。

「破」で綾波が言っていた『ここでしか生きられない』というのはこういうことだったのか。と。

 

それを受けてヴンダーに戻る意思を示すシンジ。

目の周りが泣きはらして赤くなっているのが印象的でした。

 

ここからの戦闘シーンからエンディングまで怒涛でなんとも表現しがたいですw

 

冬月先生かっこよすぎませんか?

先生の乗った艦と大塚さんの乗った艦との艦隊戦をやりたかった感も感じましたw

 

やっぱ使徒と同化してたアスカ。

左目の封印柱長すぎない?

使徒化したアスカが第13号機に引き込まれたときに十字架が現れましたがアレは何が倒されたやつだったの?

アスカ?第9の使徒?2号機?

 

拳銃を片手保持でゲンドウにヘッドショットをキメ続ける容赦ないリツコさん。

ここも旧劇との対比ですね。旧劇の時は判断を母であるMAGIに任せていましたが自分一人の判断で容赦無く撃ちまくってました。

 

サクラの愛憎入り混じる感情。まさか撃つのがサクラだったとは。

声優さんの表現力に脱帽。

ネット上ではヤンデレ界の期待の新生扱いされてますがまあああなる感情は理解できます。

 

やっぱりミサトさんはミサトさんだった。「そんなに気にかけていたならQの時点であんなに邪険にせずにもう少し説明をだな」とも思うけどw

ネルフ側にシンジを奪還されるのが早すぎたのもありますが。

まあDSSチョーカーを起動できなかった時点でね。やっぱりミサトさんはミサトさんよね。

死に別れる前の会話があれだけなのは切ない。14年越しの『行ってきます』『行ってらっしゃい』

 

リツコさんが『私たちも全力でシンジ君をサポートするわよ』ってところ、「へえ、この人こういうこと言うんだ。」って思いました。

理詰めの科学者っぽいのにちょっと感情を出している感じや、なんだかんだ信用しているんだなー、って。

 

Mark.10~12がどんな強敵なのかと思いながら観てましたがただの8号機のエサだったのはちょっと笑いました。

たじろぐMark.12がかわいい。

 

予告に使われてた初号機と第13号機がヌルヌルCGで闘うシーン。

まさか脳内のイメージで、特撮風の世界だったとは。

 

首無し人間やデカ波はあえてCGで不気味の谷を狙ってた感じ。

でもデカ波は旧劇の方が不気味だったかな?

 

やっぱりでっかいシンジだったゲンドウ。

最後出て行ったはずの改札を戻ってきて幼少シンジを抱きしめるシーンは感動。

ミサトさんが届けてくれた槍をシンジを受け取った際に、ゲンドウが『シンジ大人になったな』と言ったシーンで反射するメガネの奥で最高に優しい目をしていたのに気づいて2回目3回目で号泣。

 

その後、かつてはシンジが救ってもらっていた中、今度は救う番に。

アスカに別れを告げるシーンが旧劇のラストと同じ場所だったのはリアルに震えていた気がします。「俺ここ知ってるよ!」ってw

カヲル君が泣くシーンは特に良かったです。それまでは完璧キャラっぽかったですが普通の人だったんだな、と。

 

ラストはマリと2人で現実の世界へと出ていきます。

これモヨコ夫人と監督じゃん。これから実写映画を撮るぞ!という監督の決意を感じられますw

 

まとめ

25年間広げた風呂敷を全部畳んでくれました。

監督の『終わらせてやる』という決意も強く感じられました。NHKのプロフェッショナルを観たあとだとより強くそれを感じます。

もう3回観たので見納めようと思っていましたがプロフェッショナルを観てしまったのでまた行きそうですw

 

中学生くらいにTVシリーズの再放送を観て、14~15年経って完結。

14~15歳に始まり28~29歳で終わる。

奇しくも主人公と同じ時系列を辿ることになりました。

今回の映画を観て、自分もいい歳になったことを実感しましたw