食洗機用の配管をDIY
実家に食洗機を置くべくDIYで配管をしました。
本来は専用の分岐水栓がありますけどかなり高価。
ここはいっちょ、ネットで勉強して自分で配管をしてみることにしました。
実家に食洗機を置きたい
まずはなんで実家に食洗機を置きたくなったのかを少々語ります。
ウチの兄妹は土日になると、毎週のように実家へ帰ってダラダラ過ごすのがお約束になっておりまして(笑)
当然飲んだり食べたりして洗い物が出ます。
実家は一般家庭の例に漏れず、スポンジで洗い水切りカゴで乾かす。という工程で食器の洗い物をしていました。
そうなるとめんどくさい!
誰が洗い物をするのか、母も巻き込んで軽くケンカになってしまいます。
特にわたしなんかは自宅のアパートですでに食洗機を使っていましたからなおさらです。
何度か母に「おれが買うから食洗機置こうぜ」と提案してみるも
「手洗いで十分」と拒否されていました。
そしてある日わたしは「ああ!もうめんどくせぇ!」と、
「買ってきて勝手に設置する」作戦に出ることにしました。
人間は怠惰ですから一度食洗機の便利さに触れてしまっては母も納得するでしょう。
どうしても拒否されるならば妹家族のところにやればいいですし。
配管を考える
そうと決まれば食洗機へ給水するための配管を考えなければいけません。
ウチの実家の流しは
(お椀でダイコンの葉を育ててます、笑)
こんな作りになっており、普通なら右側に見えるシングルレバー水栓に専用の分岐を取り付けて食洗機までホースを引きます。
こんなやつですね↓
しかし冒頭でも書いた通り高い!
しかも食洗機の設置場所は流しの右側ですから、そこまでホースを伸ばすのは見た目も美しくなく掃除のジャマになる!
そこで、左の先止め式瞬間湯沸かし器から取る方法を思いつきました。
実は裏で配管はこうなっており
シングルレバー水栓をお湯側で開くと給湯器が点火、そしてお湯が出ます。
「ならば給湯器から直接取っても一緒じゃないか」
と気づいたのです。
3本の配管のうち、左はガス、右は給湯器への給水、中央がシングルレバーへの給湯。
食洗機自身でお湯をつくることもできますが電気代へ跳ね返る。
お湯をつくるときの料金は多くの場合、ガス<電気となりますから
右側の水よりも中央のお湯から食洗機へ配管をした方が安上がりになります。
壁の配管から給湯器までの間隔は大体20cmくらい。
ここの配管はネジ同士で接続されているので交換が可能。
調べてみたら“G1/2”という種類のネジが切ってあるようです。
管用ネジは色々な種類があり過ぎて調べるのが大変でした。
そうと分かれば必要なものをネットで物色。
買ったもの
新品で買ったのはこちら
左上から
- 片ナットつきチーズ
- 片ナットつきエルボ
- 両ナットつきアダプター
- フレキチューブ150mm
全部G1/2のネジで接続できます。先ほど測った20cmに対応するために4.5cm+15cm=19.5cmで大まかに長さを合わせました。
このほかに食洗機用分岐コックの中古品をメルカリで購入。
配管作業
必要な部品が手に入ったので配管をしていきます。
水抜き
給湯器の注意書きに従って水抜きをしておきます。
やっておかないと不意に水が噴き出すかもしれません。
既存の配管を外す
これは普通にナットを緩めて取るだけですから簡単です。
新しく配管する
片ナットつきチーズ
上へはフレキチューブを適切に曲げて
横へは片ナットつきエルボ→両ナットつきアダプター→食洗機用コック
それぞれ付属のパッキンを忘れずに、そして確実に締め付けましょう。
工具は職場から借りてきたこいつらを使用
2つあると便利です。
完成&まとめ&注意点
できました。
あとはゆっくりと給水バルブやガス栓を開けて
シングルレバーでお湯を出してみて漏れがなければ完成。
あとは食洗機を据え付け、分岐コックにホースを接続すればいいだけです。
やってみた感想としては、
配管そのものはDIYに慣れた人ならば全然難しくありません。
しかし管用ネジの規格を調べるのが一番大変でした。
ガス用、水用、並行ネジ用、テーパーネジ用、テーパーに並行ネジ用、旧JIS、新JIS、職人独自の呼び名、などとにかく名前がいっぱいあって本当に混乱しました。
色々なネットのページの情報を組み合わせ、現物のサイズをノギスで測り、とやっていってようやく必要な物がわかっていきました。
結構根気が要ります。メーカーの専用水栓は高価ではありますが、この下調べ分の値段だと思えばいい具合の価格設定なのかもしれません。
その後、リサイクルショップで食洗機を買ってきて据え付け。
母に大まかな使い方をレクチャーしましたら
「ガス代が上がった」とは言っている一方で「便利だ」と言って使ってくれています。
一応わたしの「買ってきて勝手に設置する」作戦は成功したみたいです。
かかったお金は
- 食洗機本体:21,780円
- 配管:2,928円
- 食洗機用分岐コック:メルカリポイントで0円
合計:24,708円となりました。
最後に大切な注意点を。
今回接続したのは「先止め式瞬間湯沸かし器」です。
よくある先端にシャワーが付いていて、ボタンをポンと押すとお湯が出るやつは
「元止め式瞬間湯沸かし器」です。
元止め式に今回やったような配管をすると、おそらく火災になります。
注意しましょう。
2020.9.12追記
妹アパートにも「食洗機を買ってきて勝手に設置する作戦」を実行しました。
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