もうちょっとで空き家が売れそう

わたしのツイッターを見ている方はご存じかもしれませんがここ数日、空き家や不動産屋さんのツイートが増えておりました。

というのも買い手が見つかりまして、売却に向けて打ち合わせや物件の調査などを行っていたのです。

不動産の売買というのは契約を交わす当日まで何が起こるのか油断ができませんが、何とか今週中に契約ができそうな雰囲気です。

思えばここまで色々考えたり走り回ったり、長かったです。

少し振り返ってみたいと思います。

他人に貸す

ことの顛末はすでに書いてある記事に譲ります。

2018年の春のことです。

[定期借家]自分で契約書を作って家を貸す

今思えばこの時点でとっとと売っていればよかったのかな?と思いましたが当時の父はマトモに会話ができる状態ではなかったので売れませんでしたね。

空けたままにするよりは貸した方がよかったでしょう。

 

何故か退去してしまう

2020年冬、貸した人が急に退去してしまいました。

「今日出たから明日確認に来てくれ」という電話にはびっくりしました。

 

どうやらわたしが出した「定期借家契約の期限が来るよ、また2年更新するよ」というハガキを見て、何を勘違いしたのか契約終了のお知らせだと思ったようです。

入居の時に定期借家とは何かはちゃんと説明したのにね。

そんな人でしたからそのまま暮らしていたらもっと大きな問題を持ってきたかもしれません。

これはこれで良かったのでしょう。

 

その後の活用を考える

2020年春以降、迷走期です(笑)

この頃のわたしは、空いた家を何かに使わなきゃいけない。と考え続けました。

何かしらに使わないと元々傷んでいる家屋がさらに傷んでいくのは目に見えていたからです。

 

貸倉庫、レンタル収納スペース、補修して貸す、そのまま売る、解体して土地を売る、解体して新築戸建て賃貸、妹家族が新築戸建て、直してわたしが住む、などなど。

 

身内で使うのが一番簡単なんですがわたしにとっても妹にとってもちょっと遠い。

一般的には職場まで車で15分はかなり近いはずですがね、徒歩20分の距離にわざわざ引っ越した面倒くさがりなわたしにゃ遠いんです。

 

そして何らかの賃貸にするにしても、出口が見えなかったんです。

すでに剥がれたり浮いたりしている外壁、傷んでいる屋根、床の傾き。借り手がいて賃料が入ったとしてもそれらを直したら数年分が吹っ飛んでしまいます。

貸しても大した利益にならないまま貸し続けて年数が経ち、2020年現在すぐそこまで迫っている“売買の動きのないエリア”に飲み込まれてしまったら最後、もう手放すことはできません。

数十年後、兄妹での押し付け合いが始まるでしょう(笑)

 

となればどういう形にせよ売るしかありません。

 

査定に出してみる

今のアパートを担当している不動産屋さんに言うと「査定だけなら無料ですから」

ということで何社かに査定してもらうことに。

 

3社に声をかけた結果は

うち2社は「傾きがある」という時点で不可、1社は傾きが簡単に直せそうなら50万円ダメそうなら不可。

という厳しい内容でした。

50万円にしかならないのなら、まだ100万円以上かけて解体→現在価値300万円程度で売り出して買い手を待つ→差し引き200万円程度での売却を狙った方がマシな気がします。

 

更地売却のデメリット

更地にすれば空き家の管理や危険は排除できます。

しかしデメリットも。

まずは草刈りの面積が広くなります。これは面倒、売れるまで続きます。

そして必ずしも買い手が現れるとは限らないこと。すでに解体に100万円以上かけてるのに数十年売れないことも考えられます。

なかなかのギャンブルでもあります。

 

高額査定の会社が現れる

あれこれ考えているうちにまた不動産屋さんから連絡が…

 

なんと140万円という数字を示されました。

更地200万円に対して空き家付き140万円ですからかなりいい条件に思えます。

わたし含め兄妹はここに売却する気持ちでほぼ決まりました。

 

しかしこの数字に難色を示したのが所有者である親父でありました。

「足元を見られている」だの全く市場を理解していない発言を繰り返しておりました。

そもそも地価の下落や空き家問題が現れ始めていた11年前、「賃貸に住み続けるより買った方が安い」と市場を理解していない考えで土地建物+カーポート新造で800万円以上かけて取得した物件でしたから。

買った価格を覚えているだけあってできるだけ高く売りたかったようです。

 

モタモタしていると査定を出した会社の気が変わってしまいます。

不動産って一品ものの上に動かせないのでタイミングを逃すともうずっと売れないことも考えられます。

兄妹の考えを伝え続け翻意を促し、何とか売却に向けて動けるようになりました。

 

数日後に売買契約

その後は物件の調査書を書いたり(住んでもいないのに建物の不具合箇所なんてわかんないよ)、不動産屋さんに相談や打ち合わせに行ったりして現在を迎えています。

あとは数日後に売買契約書にハンコを押すだけ。

不動産 権利書

数日後でもまだまだ油断できませんがね…

判をつくまで向こうの会社、そしてウチの親父の気分が変わらないのを祈るだけです。